くらしのたね

庭のズッキーニ


庭のズッキーニ


 初めてズッキーニを見たとき、西洋のキュウリとはこういうものなのかと思った。
皮はキュウリよりスベスベで、切り口を触る指先にはっきりとした渋みを感じたが、昔のキュウリにもこんな感覚があったことを思い出し、こんなものなのかな、とそのまま食べたらまずかった。これは日本人がズッキーニという野菜を知らなかった七〇年代初頭の話だ。ズッキーニはカボチャの仲間であり、加熱して食べる野菜であると知ったのは、それからまもなく後のこと。

 いまでは日本人でズッキーニを知らないのは少数派の人々。夏の西洋野菜の代表選手のようになって、野菜売り場に並んでいる。
 わが家の庭でズッキーニが育っている。花を付けたズッキーニ、なんて可愛い!
そしておいしいのだ。花の中にモッツァレッラチーズとアンチョビを詰め込んで、衣を付けて揚げる。それだけの調理だけれど、食べるたびに「おいしいね」と夫と頷き合う。ズッキーニは揚げるのがイチバンうまい、今年の夏、私はそのことを発見した。キュウリかと思って食べたらまずかった、という時代から40年余りが経った。日本人が食べるものもずいぶん変わったものである。


ズッキーニのてんぷら


ズッキーニフライ



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