くらしのたね

ロシア革命と芸術


 季節は食欲の秋、芸術の秋である。「ゴッホ、スーラからモンドリアンまで:点描の画家たち」(国立新美術館)/ターナー展(東京都美術館)/ムンク版画展(国立西洋美術館)/洛中洛外図と障壁画の美(東京国立博物館)など、日本中で興味深い展覧会が開催中。あれも観たい、これも観たい、と思うものの、これだけの展覧会を回るのは、体がいくつあっても足りない。

 まずは身近な場所(現在は週末の家として使用中である海の家に近い)神奈川県立近代美術館葉山で開催中の「ユートピアを求めて」というロシア・アバンギャルドの展覧会に出かけた。


ロシア・アヴァンギャルド





 ロシア・アバンギャルドとは1910年代からソビエト連邦誕生を経て、1930年代初頭までの、ロシア帝国&ソビエト連邦で興った芸術運動の総称。ロシア革命前後の20年間、国の政策を伝えるヴィジュアル表現としても使われた運動である。「過去と伝統からの断絶」「新しくて変わっている内容や手法の探求」「社会との積極的な関わり」……革命を成功させるために有効だったのはそのような意図を持ったプロパガンダ(政治的意図の宣伝)ポスター。展覧会にはこれらのポスターを中心にした作品が約180点も展示されている。赤、黄、青、黒、緑など、4~5色だけのリトグラフ印刷はとても斬新。フォトモンタージュ(写真の合成)やタイポグラフィー(活字で画面を構成する手法)もかっこいい。ロシア・アバンギャルドは現代グラフィック界の礎であることを再認識。素敵、オシャレ、素敵、オシャレ、素敵と何度もつぶやきながら展覧会場を後にした。

 みなさん、この展覧会、来年の1月26日まで開催しているので、ぜひともお出かけくださいな。泰西名画じゃないこういう作品もいいですよ~。
http://www.moma.pref.kanagawa.jp/museum/exhibitions/2013/utopia/

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