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グラス1杯分のワイン/紙パック



グラス1杯分のワイン/紙パック | こぐれひでこ くらしのたね |つくる つかう いろどる tecolo


 先日友人家族がわが家の食事にやってきたとき、「これじゃ足りないだろうけど」と持ってきてくれたのがこれ。紙パックにはone glassと書かれている。ん、これワイン? 「そうよ。ちょっと面白いかな、と思って」と彼女。デザインが気に入った。日本酒の紙パックの概念をはるかに超えたすっきりデザインだ。

 サンジョヴェーゼ(赤ワイン)、カベルネソーヴィニョン(赤ワイン)、ヴェルメンティーノ(白ワイン)、ピノ・グリージョ(白ワイン)と4種類のワインが揃っている。100ml入りなので、野菜の前菜のときに白を、トマトソースのパスタのときに赤を、魚のときに白を、肉やチーズのときに赤を、と料理に合わせてワインをコロコロと変えることができる。全部飲むと400ml。ということは1/2ボトル強を飲む、ということか。あ、お酒に弱い人は1パックで充分。私のような呑ん兵衛には深酒の防止になるし、下戸の人は1パックを食事中ちびちび飲み続けていればいい。夕食作りにキッチンでボトルを開けるのは気が引けるけど、このパックなら開けても許されるような気がする。いいアイデアだね。へええ~。しきりに感心した。

 販売しているのはENOTECAという世界のワインの販売会社。
 http://www.enoteca.co.jp/online-shop2/list.php?special=OG
ホームページにあるようにレジャーに出かけるとき、携えて行ったら素敵かも。もらったこの4つの紙パックはお花見シーズンまでとっておくことに決めた!
私の場合、お花見の宴で4パックだけじゃ足りないとは思うけど……

 

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プロフィール

こぐれひでこ プロフィール

1947年埼玉県生まれ。
イラストレーター。
デザイナーとして活動後、
『流行通信』での連載がきっかけとなり、イラストレーターに。著書には、「食」「暮らし」に関するエッセイも多く、毎日の食事を公開しているホームページ「ごはん日記」は2000年より連載中。読売新聞の「食」に関するコラム「食悦画帳」は2004年より連載中。著書は『こぐれひでこのおいしいスケッチ』(新潮文庫刊)、『小泉今日子×こぐれひでこ 往復書簡』(角川マガジンズ)