くらしのたね

天草万歳! ところ天万歳! 寒天万歳!

 よく晴れた5月の初旬、漁港近くの民家の庭に芝生のような海藻のような、なんだかわからないものがたくさん干してあった。庭にいたおばさんに尋ねると天草との答え。あらら、寒天の元の姿はこんなのなの? へええ?。おばさんの家で販売しているというので買った。50gで300円。

 作り方は超簡単。用意するものは25gの天草、1.5リットルの水、大さじ1の酢。水が沸騰したら酢を入れる。洗った天草を入れて混ぜながら火にかける。泡が出てきたら弱火にして30分、混ぜながら煮る。布巾で漉して容器に入れ、粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やす。25gの天草からだいたい700cc程度の寒天ができる。若い頃、ボーイフレンド(現夫)と甘味喫茶によく行った。彼が注文するのはいつでも「あんみつ」、私が注文するのはいつでも「ところ天」。限りなく100%に近い確率で、私の前にあんみつが、彼の前にところ天が置かれた。

 帰宅して寒天を作った。ところ天みたいに細長く切ろうと試みたけど、うまくいかないので、サイコロ状に切ったものに酢醤油のタレをかけて食べてみたら美味しいのなんのって! 黒蜜をかけて食べたらこれまた美味(歳をとって甘いものも好物になっている元女の子)。 翌日、市販の豆かんとところ天を買い求め、味比べしてみたら、天草で作った寒天の方が断然美味しかった。美味も不味いも寒天にはないよねえ?と思っていたけれど、天草は旨味成分も含んでいるみたい。ただいま我が家ではちょっとした寒天ブーム。


ところ天セット


 そんなブーム中、出かけた浅草のかっぱ橋道具街で「ところ天突き」なる道具を発見。子どもの頃に駄菓子屋のおばさんが使っていたものの半分の大きさだけれど、自作の寒天を入れて突けば、ほらこのように懐かしいところ天がニュルニュルと現れる。酢醤油をかけて、ツルツルと食べる。 う、うま~い! 寒天はサラダに混ぜても美味である。


ところ天



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