くらしのたね

ベッドカバー

 今月は、ベッド派の皆さんにベッドカバーの活用をオススメ!
皆さんは布団派ですか、それともベッド派? 私は断然ベッド派。50年余りもベッド派。世の中にはベッド派の人、増えているんじゃないかな? 眠たい時すぐ眠れるものね。うん、ベッドは怠け者に向いている。

 しかし、怠け者のベッド派諸君、朝起きたらベッドをちゃんと直してる? 布団がぐちゃぐちゃのまま、会社に飛び出していません? 私はねえ、乱れたままのベッドってやつが嫌い。夜寝る時、ぐちゃぐちゃのベッドに入るなんていやだなあ、と思うの。怠け者なんだけど、そう思うの。

 そんな私にとって、とても有効な寝具はベッドカバー。朝起きたら、布団を平らにして、上からカバーをかけちゃえば、誰に見られても恥ずかしくない寝室が出来上がる。その夜、ベッドに足を入れる時だって、清々しい気持ちになれる。ベッド派の皆様、ぜひともベッドカバーをご活用ください! 我が家のベッドカバーを4つ紹介します。


 (1) 2年前まで我が家だった家で使っていたベッドカバーは、北京へ行った時に買ってきた、中国製の刺繍レース(本来はテーブルクロス)。直線的な造りの家のなかで柔らかさを生み出していました(これ、過去の画像)。

こぐれひでこ 青葉台ベッドカバー



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   (2)こちらは山の家にある夫の部屋のベッドカバー(山では夫婦別居部屋)。ウールモスリンの二重仕立てで、四方の枠と渦巻き柄はアップリケ。これは20年近く前、デザインに惚れ込んで、代官山のインテリアショップで買った。これ、カーテンとして使っても可愛いんじゃないか、と近頃そんな事を考えている。

こぐれひでこ 山の家にある夫のベッドカバー




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   (3)こちらは山の家の私の部屋。化学繊維をキルティングしたベッドカバー。素材感は安っぽいけど、このキルティングの図柄、爽やかで美しいと思い、タイ国チェンマイ市の夜店の屋台で買った。

こぐれひでこ 山の家のベッドカバー




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   (4)そしてこれは現在本拠地(自宅)で使っているエンボス加工(布や皮革に型押しして模様をつける加工)のベッドカバー。厚手の綿布でできていて結構重い。寝る時は足元に折り畳むと掛け布団がずれない。今回紹介したベッドカバーのうちで、このタイプが一番便利かも。青山通りにあるヨーロッパっぽいものを売っているお店で買った。

こぐれひでこ 現在自宅で使っているベッドカバー




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プロフィール

こぐれひでこ プロフィール

1947年埼玉県生まれ。
イラストレーター。
デザイナーとして活動後、
『流行通信』での連載がきっかけとなり、イラストレーターに。著書には、「食」「暮らし」に関するエッセイも多く、毎日の食事を公開しているホームページ「ごはん日記」は2000年より連載中。読売新聞の「食」に関するコラム「食悦画帳」は2004年より連載中。著書は『こぐれひでこのおいしいスケッチ』(新潮文庫刊)、『小泉今日子×こぐれひでこ 往復書簡』(角川マガジンズ)