
パンの作り手としては、焼き立てを
食べていただきたい。
そうお客様に伝えている私ですが、
たまに、自宅用に買ったパンを
3日くらい食べ忘れて、
カチカチにしてしまうことがあります。
特に買ったときに紙袋に入っている
ハード系のパン。水分が飛んで
軽~くなって、表面もシワシワに。
ああ、本当にごめんなさい、と思います。
そんなパンは、少し時間をかけて温めて
いただきます。アルミフォイルに
パンをのせ、霧吹きでまんべんなく
水をかけます。
それをフォイルで蒸気が逃げないように
きちんと包み、トースターで5分くらい、
中心が柔らかくなるまでじっくり温めます。
それだけでも食べられますが、
水分で皮がぶよぶよになっていることが
あるので、フォイルを外してから、
さらに2-3分トーストするひと手間を。
これで皮はぱりっと、
中はふんわりの焼き立て状態に戻ります。

バターや卵が入った菓子パン生地は、
劣化が水分の蒸発に
よるものだけではないので、
残念ながらこの方法では、まるで
焼き立てのようにはなりません。
フランスパンやベーグルなどの
シンプルな材料のパンこそ
乾いてカッチカチになるので、
この方法が効果を発揮します。
ぜひ一度試してみてくださいませ。
※パンの大きさによって、またトースターの
機種によって加熱時間は変わります。
中身がカスタードやお惣菜などのパンを
常温に長く保存した場合は
傷んでいないか確認してから
食べてください。