
パン作りと石けん作りが、似ているように思えてならない私。
両方ともちょっぴり緊張するプロセスがいくつかあって、仕上がりを左右する。
だからこそ、達成感とか、何度も挑戦したくなる奥深さを感じるのです。
緊張する作業といえば石けんの場合、
材料の苛性ソーダと精製水を混ぜるとき。その液体は触ればやけどの可能性があります。
これは、食べ物であるパンの扱いと大きく違う点で、
プロセスが似ていると思い込んでいた私には、とくに緊張した作業でした。
パンの場合で緊張するのは…粉に混ぜる水分量の見極めでしょうか。
石けんとは緊張レベルが違うかもしれませんが、
パン作りも、とにかくぼーっと漠然と作業してはだめ。
パンに関しては一応プロだし、石けん作りもパンと似てるから、
初めてでも上手にできちゃう、というわけではありませんでした。
むしろ石けんならではの大切なプロセスは、パンとまったく違います。
でも、私はパン作りを知っていてよかったと思ったのです。
緊張するプロセスには意味があること。
面倒でもそのプロセスを丁寧にやっていけば、結果はついてくる。
これはパンから学んだことで、石けん作りにも役立ちました。
きっと、ほかのハンドメイドでも、
ちょっと面倒に思える作業も、同じなんじゃないかなと私は思っています。
苛性ソーダと精製水を計るときの緊張の図。
完全防備で作業すると安心。
型に入れるときに生地を残さず入れるのはパンも一緒。
ですが、石けんの場合無駄なくという理由のほか、
残っても洗い流せないという理由も。
道具を片付ける段階では、
石けんのタネはまだアルカリ性で素手で触れない状態。
拭き取るときに使ったぼろ布やペーパーは、
ビニール袋などに入れ口をしばって可燃ゴミとして処分。
作った直後24時間は保温するために、
箱に入れてフタを閉めておくので、
つまづいたり子どもが触ったりしない場所に置くことが肝心
(段ボール箱など固い箱がベターだそうです)。
こんな状態で約1か月熟成させます。
パンも石けんも「待つ」ことがプロセスのうち。
熟成中は配合した精油の香りを楽しめます。
オイルミックスと石けん作りの道具
※石けんの作り方は http://jfish.jp/item/80.html を参照してください。今回は上記サイトで紹介されているコールドプロセス法で石けんを作っています。
さて、3回目はいよいよ最終回、手作り石けんはどんな使い心地でしょう?
約1ヶ月後にアップ予定。お楽しみに。