普段夕食にパンを食べなくても、
「クリスマスディナーだけはパン」と
いう人が多いようです。
だから私も修業していたパン屋では、
クリスマスイブには普段の何倍もの
フランスパンを焼いていました。
今日は、バゲットの切り方のお話です。
バゲットとは、長細いタイプのフランスパン。
切り方によってどんな場面でも使いやすい、
私が大好きなフランスパンです。

私の定番は、Aの切り方。
特に合わせる料理が決っていない日に
バゲットを買ってきたら、
Aのように切って冷凍しておきます。
Aはaのように手でふたつに
分けられるように、
皮一枚残して切り込みを入れてあります。
こうしておいて、朝食にはaの形で
トーストし、上にバターやジャム、
目玉焼きなどを乗せて。
ランチにはほんの少しトースターで温めた後、
切り込みにレタスやハムを挟んで。
またはピザトーストに。
夕食にはカレーに合わせてaの形で
お皿に添えることが多いです。
そう、食べ方は食パンと同じ。
合わせるものもとても身近なものばかり。

Bのような王道の切り方も。
ひと口目には皮の香ばしさ、ふた口目には
中身のみずみずしさを感じられる、
フレッシュなバゲットを満喫するのに
おすすめの形です。
ただし、トーストすると、ひと口目に
当たるところがちょっと焦げやすい。
なので私は冷凍保存せず、
残りはフレンチトーストや
オニオングラタンにして早く食べきります。

ソースがおいしいパスタや肉料理に
合わせるならC。
手でちぎり、皮を持って、
中身のふかふかの部分でソースを
絡めとります。切り込みを入れておいても。

ほかにもよくするのがDの切り方。
お酒のおつまみにチーズと一緒に
食べるときや、
おいしいディップを食べたいときなど、
パンでお腹いっぱいになりたくないときには
ちょうどいい切り方。

Bの薄切りがE。
Cよりたくさんのものが乗せられますし、
皮が斜めに口に当たるので不思議なことに、
Cよりも柔らかく感じられます。

Fは、半熟卵の黄味を付けて食べるときに。
大好きなバゲットの食べ方のひとつです。
Aのアレンジなので、
冷凍保存していたものを自然解凍後に切って
トーストします。 生ハムを巻いたりもします。
まだまだ切り方はあるけれど、
おすすめをまとめてみました。
寒くなってきて朝がツラい日もあるけれど、
塩バターミルクジャムとバゲットのある朝は、
ベッドから抜け出すための、
このところ最強のモチベーションです。
http://jfish.jp/item/1456.html