ブレンドに役立つスパイス系の精油3種類

みなさん、こんにちは。
すっかり秋が深まり
日に日に空気が澄んでくるのを感じる今日この頃ですね。

今月は秋から冬の香りのブレンドに役立つ
スパイス系の精油をいくつかご紹介します。

スパイスとは熱帯地方で栽培される
香り豊かな植物の総称。
お料理の隠し味に欠かせないこれらスパイス達ですが
実はアロマテラピーの世界でも
ブレンドの隠し味として
意外と登場する機会が多いのです。

でも少し個性的な香りや
なかには肌刺激があるものも少なくないので
使い方も「???」という方も
多いのではないでしょうか。

スパイス精油はブレンドするときにほんの少し加えると
香りに奥行きや深みが加わります。
柑橘系の精油とは香りの相性がとてもよいですし
他にもレモングラスやイランイラン、
サンダルウッドなどスパイスと同様に温かい地域で
採取される植物ともなじみやすいです。

まずはアロマスプレーや芳香浴の際に
1滴だけ加えてみてください。
ブレンドがまとまりますし
これからの季節は空気清浄に
スパイス精油がもつ抗菌作用はとても頼りになります。

代表的なスパイス精油の簡単なプロフィールと
ブレンドヒントをご紹介しますので
是非おためしください。

 

ブラックペパー Black Pepper


学名:Piper nigrum
科名:コショウ科 つる性常緑低木
原産地:インド
抽出方法:水蒸気蒸留法
抽出部位:種子(乾燥させた種子)

料理でおなじみのブラックペッパー。
消化を促したり、血行を促進する成分が
含まれているので心と身体を刺激して温めます。
単体ではあまり主張がないというか
少し表現しにくいぼんやりした香りなのですが
柑橘系やフローラル系の香りに合わせると
甘さを少し抑えてくれるので
いつものブレンドに加えると
香りのトーンがグッと大人っぽい雰囲気になります。

●消化器系の不調や強壮に
 ブラックペッパー1+柑橘系4~5で芳香浴

●ロマンチックな気分に浸りたいとき
 ブラックペッパー1
   +
 ローズ1orジャスミン1orイランイラン1
 で芳香浴

*注意事項:皮膚刺激。敏感肌の方は
 注意してください。
 妊娠初期は使用を避けましょう。

 

ジンジャー Ginger


学名:Zingibel officinale
科名:ショウガ科
原産地:インド、中国
主産地:マダガスカル、アフリカ、インド
抽出方法:水蒸気蒸留法
抽出部位:根茎

その名の通り「ショウガ」です。
芳醇な香気成分の中には身体を温める成分がたくさん。
冷えに効くとして注目を集めた時もありました。
食品としては薬味としての活用法をみても臭みけし
殺菌作用が豊富なことが
お分かりいただけると思いますが
精油も血行を促進して温める作用や
抗菌作用が期待できます。

心も身体も温めてくれるので
元気がないときにパワーをくれる香りです。
単体で使用するにはあまり向いていませんが
柑橘系との相性が抜群ですので
お好きな柑橘系の精油との組み合わせを
是非楽しんでみてくださいね。

レモングラス、メイチャンともベストマッチです。
のど飴をほうふつさせる香りになりますよ。

●感染症が気になる時期に
 ジンジャー1ユーカリ1レモン3芳香浴

●食卓やキッチンなどに
 ジンジャー1レモングラス2+はっか油2
 で芳香浴

※注意事項:皮膚刺激。敏感肌の方は
 注意してください。
 妊娠初期は使用を避けましょう。

 

カルダモン Cardamon


学名:Elettaria cardamomum
科名:ショウガ科
和名:ショウズク
原産地:インド 
主産地:コスタリカ、スリランカ、インド
抽出方法:水蒸気蒸留法
抽出部位:種子(完熟する前に取り出して乾燥させた種子)

カレーなどのインド料理には欠かせないカルダモン。
チャイのメインスパイスとしても有名ですね。
ショウガ(ジンジャー)と似た
爽やかかつ刺激的な香りです。

私はスパイス系の中ではとにかく
「カルダモンが大好き」で
少し元気を出したいときには
ついカルダモンに手が伸びます(笑)

ジンジャーに似ていますが主成分は
むしろユーカリなどに多く含まれるシネオール系。
ですので、ユーカリ同様、感染症が気になる季節には
手放せない精油です。
こちらも南国の植物との相性は抜群です。

●空気清浄に 
 カルダモン1ユーカリ1レモン3
 で芳香浴

●胃腸の調子がイマイチ
 カルダモン1+レモングラス1スイートオレンジ3
 で芳香浴

●冷えが気になる時のマッサージオイル 
 基材30ml
 ラベンダー3
 マージョラム2
 カルダモン1

*注意事項:皮膚刺激。
 敏感肌の方は注意してください。
 妊娠初期は使用を避けましょう。

いかがでしたか。
石けんの香りづけのさいにはお気に入りの
香りの組み合わせのうち
全体の5%ほどをスパイス系の精油に替えて
ブレンドしてみると良いと思います。

他にもスパイスと言えば
クローブコリアンダーシナモンリーフなどが
ありますし、ハーブの中でも少し個性が強いもの
(ベイ、フェンネル、キャロットシードなど)は
スパイス精油と同様に利用すると
ブレンドの幅が広がります。
個性的な香りも組み合わせで
表情が変わるのもブレンドの面白さです。
お気に入りの香りを探してみてくださいね。
 
 

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