みなさん、こんにちは。
まだまだ寒い日が続いていますが
暦の上では、もう春。
日中の日差しはどこか柔らかく
植物のつぼみも少しずつ大きくなり
春が近づいているのを感じられる
今日この頃です。
でも、そうはいっても
冬モードの身体はまだまだエネルギーを
内側へ溜め込みやすくなったままです。
冬の寒さから身体を守るために
代謝が落ちているせいか
(年末年始はとかくごちそうを食べすぎるし!)
気が付けば
「あらあら?身体がちょっと重いような・・・」
自然界で冬眠から覚めた動物たちは
まず最初に苦みが強い山菜などを
たくさん食べるらしいのですが
それは身体に溜まった不要物を
排泄するためなのだそうです。
確かに私たち人間も
フキノトウやタラノメなどの山菜を
早春の味覚として食すことは
古くから習慣化していますね。
冬の重たいコートをサッと脱ぐように
心身ともに不要なものを手放すことを
手助けしてくれるのに役立つ香りが
今回ご紹介する『ジュニパー』です。
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名称:ジュニパーベリー
学名:juniperus communis
和名:セイヨウネズ
科名:ヒノキ科
抽出部位:熟した果実
抽出方法:水蒸気蒸留法
原産地:フランス、クロアチア、トルコなど
森林を思わせる深い針葉樹の香りです。
お酒が好きな方であれば
「ジン」の香りだとすぐお分かりになるでしょう。
身体が重い、だるい、巡りが悪くて
なんとなくすっきりしない・・・
という状況を改善し
排泄をスムーズにする働きがあります。
デスクワークや研修などで
一日中座りっぱなしで足が怠い時
また、歩きすぎや運動のし過ぎで
筋肉痛になりそうな時に
ジュニパーを活用した
フットバスやセルフマッサージをすると
足が軽くなって疲れが残りにくいです。
実はジュニパーは身体だけでなく
心の浄化、デトックスにもピッタリ。
嫌なことや負の感情が
なんとなく気持ちの奥に残っていたり
些細なことだけど何となく気になることで
モヤモヤするときなどは
ジュニパーの清々しい香りを
是非、試してみてください。
芳香浴のヒント
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気分転換と空気清浄にはレモン、グレープフルーツ、ベルガモットなどの酸味や苦みがある柑橘系精油を同量ぐらいブレンドするのお勧めです。掃除中に拡散させるのもいいですね。
気持ちを切り替えるときのアロマスプレー
- 精製水・・・25ml
- 無水エタノール・・・5ml
- ジュニパー・・・4滴
- レモン・・・6滴
酸味と苦み、そして辛みを少し加えてスッキリしゃっきり気持ちを切り替えてくれます。もう少し親しみやすい香りにするときはブラックペッパーをペパーミントにかえてもOK
足のだるさを和らげつつ気持ちの浄化をしたいときのフットバス
心も身体も疲れた時に
この組み合わせでフットバスをすると
足が温まるころには「ま、いっか!」と
気持ちが軽くなると思います。
いかがでしたか。
少し個性が強い香りですが、柑橘系と合わせると
親しみやすい香りになります。
香りを活用した春を迎える準備、是非お楽しみください。
*ジュニパーは枝葉から抽出される精油(ジュニパーブランチ)もあります。抽出部位を確かめて購入しましょう。
*ブランチの精油に比べるとベリーの精油は毒性が低いとされますが、ご紹介した通り「排泄」に強く働きかける精油ですので小さなお子様や妊娠中の方、腎疾患のある方は使用を避けましょう。
*肌への塗布は刺激を引き起こすことがあるので必ず低濃度で行い、2週間以上の連続使用は避けましょう。