新生活スタートは、おなじみの香りで心地よく~ラベンダー

みなさまこんにちは。

いよいよ春本番。
出会いと別れの季節・・・
様々な思いが交差して
新生活へ向けて希望と不安が入り混じる季節です。

生命力あふれる植物の芽吹きや
花の開花は
寒く厳しい冬を経て、春を待ちわびる私たちにとって
嬉しい便りのはず・・・

でも、
植物のパワーが一気に溢れ出す季節は
顔で笑って、心で泣いて、
という心持ちの方も
実は多いのではないかと思うのです。

待ち遠しかった温かい春の日差しに包まれているけれど
それとは裏腹に・・
新しい土地、学校、クラス、職場
人間社会には様々な環境変化が伴います。

期待と不安が入り混じるこの季節は
桜を観ると美しいのに
なぜか涙がこぼれる・・・・
私にとって春はやっぱり
どこか涙とセットだったりします。

すごく悲しいわけでもないけど・・
すごく疲れているわけではないけど・・
身体もどこも悪くないけど・・
何とも表現のしようがない
言葉に表せないほんのわずかな
心のわだかまりの手当てに
アロマテラピーはとてもしっくりくるのです。

前置きが長くなりましたが
今月はスタートの季節に相応しく
アロマテラピーの基本中の基本
誰でも一度は目にしたことがある
精油『ラベンダー』をご紹介します。

 

アロマテラピーの基本中の基本
『ラベンダー』

    名称:ラベンダー
    学名:Lavandula angustifolia
    科名:シソ科
    抽出部位:花と葉
    抽出方法:水蒸気蒸留法
    原産地:フランス、ブルガリアなど

アロマテラピーをご存じなくとも
ラベンダーを知らないという方は
現在の日本ではずいぶんと
少なくなってきたのではないでしょうか。

富良野のラベンダー畑は
夏の北海道の風物詩となって定着しましたし
市販の化粧品やシャンプー、石けんなどに
紫色のかれんな花のラベルがあしらってあるのを
見たことが無いという人は
おそらくいらっしゃらないのではないでしょうか。

ラベンダーと言えばその作用は
何と言ってもリラックス効果。
痛みを和らげる鎮痛作用にも優れるほか
循環を改善して巡りをよくする働きもあるので
肩こりや筋肉痛を和らげたり、
傷の治りをはやめたり、スキンケアにも重宝します。
安全性も高いのでまさに万能。
ファーストチョイスとして基本中の基本精油です。

 

お勧め ”ラベンダーのハンドバス(手浴)”

芳香浴としての活用はもちろん
よりリラックスするためには
バスタイムに沐浴法での使用をお勧めします。
沐浴法のなかでも
お手軽なセルフケアとして
私がお勧めしたいのはハンドバス(手浴)です。

手軽で準備要らず、
短時間で肩や首まで温まりますし
何と言っても足浴よりも近いところで
香りを感じられるのがうれしいところです。

    ハンドバス(手浴)

     1)大きめの洗面器にお湯を用意します
     2)ラベンダー精油3滴を入れてよくかき混ぜます
     3)両手を浸して温まります

    *肘までつけることができるとなお良いので、洗面台に直接お湯をためるのもお勧めです。
    *お肌が弱い方や柑橘系など皮膚刺激となりやすい精油を使用する場合は小さじ1くらいのグリセリンに精油を溶かし込んでからお湯に入れるとよいですよ。

さて、ラベンダーは標高600M以上の高地で自生します。
フランス産の最高級品は700~1400Mの標高で育つ
野生のものとされています。

花は小さくて可憐で愛らしいイメージですが
荒れた石灰質の土壌、高地独特の寒暖差の激しさなど
過酷な生育環境がこの香りを作り出すのだそうです。
精油の芳香成分は微量なものも含めて
300種ほどあるといわれていることからも
アロマテラピーとして期待できる守備範囲の広さがうかがえますね。

手に入りやすいなじみのある精油ですが
その奥深さを味わいながら、香りを楽しんでみてください。

 

    *注意事項

    ◆ラベンダーは自然界で容易に交雑するので、とても多くの種類が存在します。
    その分類が明確でないことも多く、販売されている名称などの表記もかなり混乱しています(ラベンダートゥルー、ラベンダーアングスティフォリア、ラベンダーベラ、真正ラベンダーetc)ので購入の際は必ず植物名と学名を確認してから購入しましょう。見たことが無い学名があったら販売者に確認しましょう。

    ◆ラベンダーにはその他、代表的なものに「スパイクラベンダー(Lavandula latifolia)」や「ラバンジン(Lavandula hybrida)」があります。それぞれ違う植物で特徴も異なりますが、まとめてラベンダーとして販売されていることもあります。

    ◆リラックスが代名詞のようなラベンダーですが高濃度使用はかえって覚醒作用に働きます。使用量や希釈濃度を守って使用しましょう。

     

PAGE TOP