こんにちは
アロマスケープの澤本誠子です。

2018年も残りわずかとなりました。
みなさま、年末年始にかけて
楽しいイベントが目白押しなのではないでしょうか。

でも今年は1年を通して例年以上に災害が多かったり
なかなか落ち着かない年だったようにも感じます。
新年を新しい気持ちで迎えたいという思いを
一層強く意識する年越しとなるかもしれませんね。

年末年始の御挨拶状のことなどを考えながら
ご自身の中で一年間を振り返ることも多い季節です。

 

達成出来たこと
やり残したこと
来年こそチャレンジしたいこと
うまくいかなかったこと
ちょっとひっかかっているあんなことやこんなこと

もしかしたら
どちらかというとマイナス感情の方が
思い浮かぶという方も多いと思うのですが
ここはやはり、一年間頑張った自分自身に
「お疲れ様」
「よくがんばったね」とやさしく声をかけてあげましょう。

最近、聞いた話では
自分をほめるということはとても大事なんだそうです。
他人をほめるのは得意でも
自分をほめるということが苦手な方も多いはず。
今月は頑張る自分を優しく労る香り
「ベルガモット」をご紹介します。

 

ベルガモットは
香りを採取するためだけに栽培される柑橘類で
その豊かな香りは紅茶の香りづけに
利用されることでも有名です。

果実は苦く食用には不向きですが
その香りの素晴らしさは古くから人々を魅了し
18世紀にドイツのケルンで誕生した
「ケルンの水」のちの「オーデコロン4711」にも
配合されています。

ベルガモットは酸味だけでなく苦みも含んだ
ちょっと独特の香りがします。
いわば少しオトナの香りです。
甘過ぎないので男性にも人気があります。
最初の一瞬はスッキリした印象なのですが

・・・なぜだか

「すごくリラックスする！！」
「優しい」
「もっと嗅いでいたい」

・・・と、とりこになる方が多い人気の精油です。

柑橘系精油の多くは
90％前後がリモネンという成分で
構成されており、他の数パーセントの
成分の違いで香りに個性があらわれます。

ベルガモットの場合は
他の柑橘系精油と少し異なり
リモネンの割合が少なく
そのかわりに酢酸リナリル、リナロール
といった成分が含まれています。

酢酸リナリルやリナロールは
ラベンダー精油にも含まれる
リラックスを促すといわれる成分。
この成分がベルガモットの精油にも
含まれていることで
柑橘系の爽快さやフレッシュさに
気持ちを落ち着かせるような印象です。

私自身は
日常のちょっとしたミスとか
失敗が重なった時など
忙しくてうまく気分転換が
できない日々が続いたときなど
「少々お疲れモード？！」のような
タイミングで自然に手が伸びます。

みなさんも
「ちょっと疲れているのかな」
そんな風に感じたら
ベルガモットの香りを試してみてください。

 

みずみずしくて芳醇な香りですが
残念ながら香りは儚く、あまり残りません。
アロマスプレーやディフューザーで
芳香浴として楽しむのがお勧めです。

他の柑橘系に比べて光毒性が強いとされていますので
手作り化粧品や石けんの香りづけ
アロマバスに用いる際には特にご注意ください。

いかがでしたか
年末の大掃除など忙しい雑事に
追われてしまいがちなこの季節ですが
すきま時間にベルガモットの香りに癒されながら
どうぞ自分を労ってあげてください。

アールグレイを飲みながら
ベルガモットで芳香浴…
おもてなしにもいいかもしれませんね。
そして新しい年を健やかに迎えましょう。

 
＊光毒性を引き起こす成分を除去したフロクマリンフリーのベルガモット精油も販売されています。香りは少し軽くなりますが、気になる方はこちらをお試しください。