植物のチカラを借りて感染症予防~ユーカリ~

こんにちは。
アロマスケープの澤本誠子です。

暦の上ではすでに春ですが
まだまだ寒さが厳しいですね…

年始早々ひどい風邪をひいてしまいました。
今回はひどい鼻水と鼻づまりに悩まされ
夜もしっかり眠れないため
回復にとても時間がかかりました。

やはり体調不良の回復には
充分な睡眠が欠かせないですね。
みなさまも万が一、風邪をひいたら
無理をせず、しっかり休める環境を整えましょう。

今月は感染症の流行時期に役立つ
ユーカリの香りをご紹介いたします。
 

ス~ッとしみとおる香りが呼吸器系を優しくケア

「ユーカリ」と聞いて「コアラ」と
ピンと来た方も多いのではないでしょうか。

ユーカリはオーストラリアなど
南半球原産のフトモモ科の植物です。
スーッとしみとおるような香りは
喉や鼻の通りがよくなる印象があり
抗菌、抗ウィルス、抗真菌などの作用が
あることが知られています。

オーストラリアの先住民たちは
葉を傷にまいたり、塗り薬に混ぜたりし
活用していたということで
精油にもさまざまな効果があるとされます。
成長が速く、香りも豊かなので
お値段が良心的なのも人気の秘密です。

 

ユーカリの種類、色々・・・

実はユーカリには種類がたくさんあります。
精油が採れるのは
そのうち、5~6種類ほどといわれます。
種類によって含まれる成分などに
違いがあるので、表面のラベルだけでなく
学名を確認してから購入されることをお勧めします。

店頭などでは、

ユーカリ グロブルス(別名ユーカリブルーガム)
学名はEucalyptus globulus

ユーカリ ラディアータ(別名ユーカリナローリーフ)
学名はEucalyptus radiata

ユーカリ シトリオドラ(別名ユーカリレモン)
学名はEucalyptus citriodora

上記の3種類がよく販売されています。

グロブルス種とラディアータ種の主成分は
1.8シネオールという成分で、
これが独特のスーッとした香りの印象のもととなります。

シトリオドラ種は、1.8シネオールは
ほとんど入っておらず
レモングラスなどに多く含まれる
シトロネラールという成分が豊富で
虫除けなどに役立ちます。

いずれのユーカリも抗菌力は高いのですが
感染症対策でしたら呼吸器系に
役立つグロブルス種やラディアータ種を
選ぶとよいでしょう。

ラディアータ種は香りが若干甘めで
神経毒性があるとされるケトン類を
含まないのでよりマイルドです。

ご高齢の方や肌の弱い方、
お子様とも一緒に使いたい方は
ラジアタ種を選ぶとよいかもしれません。

 

マスクを少しでも快適に使えるように

マスクが感染予防に
どのくらい役立つかというと
考え方には諸説ありますが
乾燥が気になる季節は口元の湿度を保って
鼻腔や気道の粘膜保護に役立ちますし
感染を拡大させない対策としてもマスクは有効です。

でも、マスクが苦手な方って
結構多いのではないでしょうか。
実は私もマスクが苦手です。
気持ちの問題かもしれないのですが…
マスクをすると余計に呼吸が浅くなる気がして
すごく息苦しく感じてしまいます。

そこで不快感を和らげるのと同時に
感染症対策もできるので
以前ご紹介したようにマスクに好みの香りをつけて
使うようにしています。
(『アロママスクで、風邪予防』記事へ)

でも、マスクに直接精油を垂らした場合
万が一、お肌に精油がついてしまうと
肌への刺激が強すぎるかもしれないと思い
ユーカリの精油を希釈した
マスク用アロマスプレーをデイサービスで
アロマクラフトを作る時に
ご紹介したところ、とても好評でした。

原液を垂らした時ほど香りは持続しませんが
最初に装着したときの不快感は
和らげることができますし、
普通にアロマスプレーとして香りを
楽しむこともできます。

 

ふんわり香るユーカリのマスクスプレー

【材料】30mlスプレーボトル1本分(1%濃度)

無水エタノール・・・3ml
精製水・・・27ml
精油・・・6滴まで

【作り方】

無水エタノールをスプレーボトルに入れ
ボトルに精油を入れる。
エタノールと精油をよく混ぜ合わせ
精製水を静かにそそぐ。
ボトルのキャップをしっかり締めて
よく振って出来上がり。

ブレンドのヒント
ほとんどの精油には抗菌作用があるので
お好きなものを組み合わせて頂いて
大丈夫なのですが、
鼻通りを良くしたり、気道粘膜の保護、
免疫の回復に役立ちそうなブレンドを
ユーカリを中心に組み合わせました。
参考になさってください。

まだ今シーズン、
風邪をひいていない!という方も
残念ながら引いてしまったという方も
引き続き

手洗い+うがいに

どうぞ「マスク」も忘れずに。

香りも取り入れながら
無理をせず、寒さを乗り切りましょう。

  • 感染症に罹ってしまった時などは無理をせず医療機関を受診しましょう。
  • ユーカリの精油はホメオパシーとの併用はできないとされています。
  • マスクを自分ではずすことができない方に香りのあるものを使う場合は様子をよく観察し、香りが苦手そうであったり、不快そうなときは無理に使用しないでください。
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