暑さをやわらげて束の間の涼を~ぺパーミント

みなさま、こんにちは。
雨の季節がおわれば夏はもう目の前。

今年も日本列島は暑さが厳しそうです。
今月は暑さを和らげるのに役立つといわれる精油
『ペパーミント』を紹介します。
 

ペパーミント

    学名:Mentha piperita
    科名:シソ科
    抽出部位:葉、花穂の先端
    抽出方法:水蒸気蒸留法
    原産地:アメリカ、インド、オーストラリア

さておなじみのミント類ですが
ガーデニングをする方は
ご存じだと思いますが、とても丈夫なハーブです。
他のミントと交雑して変異を起こすことも
多いので種類もたくさんあります。

ペパーミントのほかにも
「スペアミント(Mentha spicata)」や
はっか油の原料として知られる
「和種ハッカ(Mentha arvensis)」があります。
他にもたくさんの種類があり
精油も同様、多種存在しますが、
香料原料植物の主だったものはこの3種類のようです。

ペパーミントいろいろ

さて、ペパーミントですが
ミントの香りの特徴はなんといっても
目が覚めるような爽快感です。

眠気覚ましのガムやキャンディ、タブレットに、
歯磨きやマウスウォッシュなど口腔洗浄剤や
食事後の口直しのガムやキャンディ、
吐き気の緩和や気持ちのリフレッシュ、
・・・日常生活のあらゆる
「スッキリ」したい場面でとても役立ちます。

そして、ペパーミントをこの季節にこそ
ご紹介したい理由があります
それは精油に冷却作用があるからです。

 

体感温度を下げるペパーミント

通常アロマテラピーに活用される精油は
心と身体のリラックスのために
お風呂にいれたりマッサージしたりと
どちらかというと「温める」ために
活用することが多いのですが

ペパーミントはスースーした爽快感で
刺激して元気づけるのが得意。
このスースー感が
クールダウンに威力を
発揮することが知られています。

この特徴を利用して
ひとときの涼をとったり
体感温度を下げて
暑さや湿度の高い時の不快感を和らげることが
期待できるのですね。

実際に科学的な実験でも
体感温度を4度下げるとか
弱冷房時の不快感を和らげることなどが
報告されています。

ペパーミントの活用方法

 

◆アロマファン(団扇)

    団扇や扇子にペパーミント精油を
    1滴垂らしてそのまま使用します。
    お風呂上りなど特にお勧めです。

 
◆ミントの冷湿布

    洗面器の水にペパーミント精油を1滴垂らしてよく混ぜます。
    タオルを浸して水分を絞りタオルを首すじなどに当てます。
    *精油が直接皮膚に付着しますので、
     肌の弱い方は当てる部位や
     時間などに注意しましょう
    *目の周りなどへの使用は避けましょう

 
◆ミントのクールスプレー

    暑さが続くとつい冷房などを
    強めてしまいがちですが
    冷房に頼りすぎるのも考え物です
    冷却作用のあるミントスプレーを
    うまく活用しましょう。
    *刺激の強い精油なのでスプレーは
     1%濃度以下で作るとよいでしょう。

◆その他

そうはいっても
熱中症予防にはなんといっても
こまめな水分補給と適切な冷房使用が大切です。
精油の作用を過信しすぎず
適切な温度湿度管理を心がけましょう。

ペパーミントは実は低濃度だと
リラックス効果もある精油です。
香りがお好みの方はリラックスタイムにも
是非活用してくださいね。

香りをプラスすることで
厳しい夏を少しでも
心地よく過ごせますように・・・。
 

  • ペパーミントの主要成分メントールは長時間吸入すると急性毒性があるといわれます。濃度を守って断続的に使用しましょう。香りを試すときなども原液の吸入には注意しましょう。
  • 妊娠中や乳幼児の場合、吸入は避けましょう。
  • 冷却作用が強いのでフルボディマッサージなど広範囲使用は避けましょう。
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