季節は秋から冬へ 〜温かみのある香りで良い眠りを

こんにちは。
朝晩の冷え込みが強くなってきました。
空気がひんやりと澄んでくると
いよいよ季節は秋から冬へ
冬至を迎えるまで
少しずつ夜の時間が長くなってゆきます。

秋の夜長は読書をはじめとした
趣味をゆっくり楽しむのにもってこい。
みなさまにとっては
石けん仕込みなどの手づくり時間が
ゆっくりとれるので楽しみで仕方ない
という方もたくさんおられることでしょう。

でも夢中になりすぎて夜更かし続きだと
知らず知らずのうちに免疫力も
下がってしまい風邪をひきやくなります。
冬場の健康管理にも充分な休息
…つまりは良質な睡眠が重要です。

 

おやすみ前には心身ともにリラックスできる工夫を

疲れているとき
本当は一刻も早く眠りたいのに、
なかなか寝付けない
…という経験をお持ちの方も多いと思います。

慌ただしく過ぎる私たちの日常では
過剰なカフェイン摂取、
気分転換やストレス発散を理由に暴飲暴食、
テレビやスマホ、タブレットの使用など
身体が休息モードにシフトする妨げに
なることがたくさんあります。
昨今は睡眠負債、という言葉もあるくらいですから
現代人は眠りにくい社会に生きているとも
言えそうです。

短時間で身体をリラックスへ導くには
「音楽やリズミカルな振動」
「わずかな光」
「好みの香り」が有効だそうです。

3つ全てをそろえるのは難しいような気がしますが、
やや照明を落とした場所で深呼吸するだけでも
心身ともにリラックスできます。
その時に好みの香りを
取り入れればさらにリラックスしやすくなりますね。

今月は爽やかと温かみを併せ持ちながら
リラックスモードに優しく導いてくれる香り 
『プチグレン』を紹介します。

 

グリーン調の香りの中に花の優しさ強さを併せ持つ精油『プチグレン』

    名称:プチグレン
    植物名:ビターオレンジ
    学名:Citrus aurantium
    科名:ミカン科
    抽出部位:枝葉
    抽出方法:水蒸気蒸留法

ビターオレンジの葉や枝から採れる精油です。
学名をみて気付いた方も
いらっしゃるかもしれませんが原料植物は
ネロリと同じビターオレンジです。

ビターオレンジという植物は
花からは水蒸気蒸留法や溶剤抽出法でネロリ精油、
果皮からは圧搾法でビターオレンジ精油、
そして枝葉からは水蒸気蒸留法で
プチグレン精油が取れるのです。

ミカン科ですので科名で分類すれば柑橘系ですが
香りはネロリのフローラルさを抑えて
少し落ち着いたグリーン調…
種類によっては草をもんだ様な青臭い香りが
印象的に感じられることもあります。
成分は酢酸リナリルやリナロールといった
リラックスに役立つ成分が
多いところもネロリと実によく似ています。

ネロリほどの華やかさは無いので
単体で使うには少し地味な印象も受けますが
リラックス効果が高く、
心の平穏を取り戻すお手伝いをしてくれる
頼もしい精油です。

どの精油とも相性が良く、
ブレンドしたときに他の精油の個性を
まろやかにする効果があるといわれており
調香の世界でも重要視されている香りです

試しに
プチグレン1に対して
マンダリンやスイートオレンジを2~3滴
ブレンド
してみてください。
双方がうまくまとまって
ネロリ風の優しい香りになりますよ。
おやすみ前や家族だんらんの
リラックスタイムの芳香浴にピッタリの香りです。
甘さを抑えてくれるので
男性にもとても好まれます。

 

おやすみ前にピッタリ、プチグレンの活用法

本当に疲れているときは
例えお好きな香りであっても
香りの印象やインパクトが強い精油は
かえって安らげない場合もあります。

少し地味な印象があるプチグレンですが
リラックスしたい場面では、とても頼もしい精油なうえ
ネロリよりもお値段は控えめで
普段使いにもピッタリですので
バスタイムやおやすみ前に
お好みの香りにプラスして
その魅力を感じてみてください。

どの精油とも相性がいいプチグレンですが
迷う場合は以下のレシピも
参考にしてみてくださいね。

    リラックスバスソルト

    心身ともに温まるバスタイムが
    ますますたのしみになる季節ですね。
    精油は水に溶けにくいので
    よくよくかき混ぜても精油が
    直接肌に触れてしまう心配もあります。

    そのまま浴槽に入れるよりは
    基材に溶かして使用した方が
    肌当たりも優しく安心して使えます。

    大さじ1のお塩に、精油は3~5滴までが
    標準
    ですが、安眠を促したいので
    精油の量は控えめにしてあります。

     ラベンダー2×プチグレン1
          or
     ローズウッド2×プチグレン1
          or
     ゼラニウム1×プチグレン2

    *いずれも塩大さじ1(1回分)に
     対しての量です。
     バスソルトは作り置きせずに
     その都度作ってくださいね。

    *乾燥が気になる時期は
     小さじ1/4~1/2ほどの
     ホホバオイルを混ぜ込むと良いでしょう

    お休み前のリラックススプレー

    <材料>(出来上がり分量30ml)
     
     無水エタノール・・・3ml
     精製水・・・27ml
     精油・・・6滴
      プチグレン・・・2滴
      ラベンダー・・・3滴
      マンダリン・・・1滴

    <作り方>

    1)無水エタノールを
      スプレーボトルに入れる
    2)ボトルに精油を入れる
    3)エタノールと精油をよく混ぜ合わせ
      精製水を静かにそそぐ
    4)ボトルのキャップをしっかり締めて
      よく振って出来上がり。

     *通常アロマスプレーは2%程度で
      作ることが多いですがこちらも
      濃度を控えめに作ってあります。

     *使う前によく振ってください。

いかがでしたか。
精油は単体で嗅ぐ香りと
ブレンドした時では印象が大きく変わります。
そこがアロマテラピーの面白いところでもあるので
プチグレンでブレンドの妙を
是非楽しんでみてくださいね。

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