こんにちは。
梅雨も明けて季節はすっかり夏。
今年の夏も本当に厳しそうですね。
夏はアウトドアレジャーを楽しむ方も
多くいらっしゃいますよね。
ここ数年の厳しい暑さでは熱中症にも
十分な注意が必要ですが
昨今は昆虫が媒介する病気などの発症例も
報告されているので
虫刺されなどにも注意をしたいところです。
その影響もあるのでしょうか
ここ数年で虫除けグッズはバリエーションも増えました
ドラッグストアなどでは
虫除けグッズだけでコーナーができているほど…。
その種類も窓辺などに吊るしたり、
置き型の芳香剤タイプのものから肌に塗ったり
スプレーするお肌につけるタイプのものまで
実に多くの種類があります。
工夫して組み合わせて快適に夏を過ごしたいものですね。
伝統的な蚊よけ対策として思い浮かぶのは
蚊帳や蚊取り線香でしょうか。
蚊取り線香は除虫菊という植物のエキスを
線香に練りこみ燻した煙で
蚊を殺虫し寄せ付けないようにするもの。
(除虫菊のエキスには蚊の神経を
麻痺させる成分があるのです)
古くから私たちは植物のチカラを
生活に活かしてきたというわけですね。
最近は伝統的な除虫菊エキスのみを使った
蚊取り線香なども注目を集めていますし
立ち昇る細い煙などはとても風情がありますね。
そして実はアロマテラピーで利用する精油の中にも
虫が嫌う香りがあることがわかってきました。
環境やお肌などへの負担を減らして
自然の香りで虫除けできるということもあり
毎年夏になると話題となり
年々、商品数も増えてきている印象です。
精油というのはさまざまな有機化合物の集合体です。
有機化合物というのは
炭素を含んだ化合物のことですが
精油に含まれる有機化合物は
構造によりいくつかの種類に分かれています。
その種類や含まれている量、組み合わせによって
香りや作用の違いを生み出しているのです。
蚊などが嫌う昆虫忌避効果が
期待できるといわれている代表的な成分は
シトロネラール(アルデヒド類)という成分です。
このシトロネラールを多く含む精油を使えば
虫除けグッズを手作りできるのです。
*シトロネラールを含む代表的な精油
・シトロネラ
・レモングラス
・ユーカリレモン(ユーカリシトリオドラ)など
その他、シトロネロールや
ゲラニオール(モノテルペンアルコール類)にも
昆虫忌避効果を示すデータがあります。
*シトロネロールやゲラニオールが含まれる精油
・シトロネラ
・ゼラニウム(ブルボン)
・ローズなど
これらの精油を組み合わせて
夏にぴったりの爽快感溢れるスプレーを
作ってみましょう。
<材料>
・無水エタノール・・・5ml
・精製水・・・45ml
・シトロネラ・・・5滴
・レモングラス・・・3滴
・ゼラニウム・・・2滴
<作り方>
1)ビーカーなどに
無水エタノールを入れる。
2)精油を入れる。
3)よくかき混ぜる。
4)精製水をゆっくりと注ぎ
さらにかき混ぜる
5)スプレーボトルに入れて
作成日を記入したラベルを貼る。
*使用する前によく振りましょう
*気温の高い場所での使用を想定し
2週間ほどを目安に使い切りましょう
*レシピは濃度1%です
小学生以下のお子様が使用する場合は
半分の濃度で作ってください
*3歳未満のお子様には
使用しないでください
(カーテンや網戸、窓辺や玄関などでの使用向け)
<材料>
・無水エタノール・・・5ml
・精製水・・・45ml
・シトロネラ・・・10~25滴
・レモングラス・・・10~25滴
<作り方> 上記参照
*使用する前によく振りましょう
*カーテンや網戸などに
スプレーしてください
*濃度2~10%です。
直接お肌に着けないよう
目に入らないように注意しましょう
*精油によっては
色が付着する場合がありますので
注意してください
<番外編>
アウトドアなどでもっと簡単にしたいときは「ピタッとアロマ」がとても便利です。長ズボンのすそや袖口、襟元などにシトロネラとレモングラス精油を1滴ずつ垂らしたピタッとアロマを張り付けておくと虫除けに役立ちます。爽やかな香りで、虫刺されを気にせず夏を楽しみましょう。
*精油には殺虫効果はありません。
*シトロネラールは蚊に対する忌避効果を示すことはわかっていますが、すべての虫を忌避したり駆虫するものではありません。
*海外渡航時など環境が大きく異なる場所では、適切な対策をとるようにしてください。