華やかな香りが明るい気分を誘う~ゼラニウム~

みなさま、こんにちは。
朝晩は少しひんやりとする日もありますが
日中の日差しは暖かく
春の訪れを実感できるようになりました。

まもなく新年度がスタートします。
心機一転、目標あらたに
「がんばるぞ~」
と鮮やかなスタートダッシュを
決められるよう準備や調整に
お忙しいのではないでしょうか。

でも環境に変化が多い季節は
「新しい環境に慣れることができるかな」
「失敗しないかな」
「すぐ仲の良い人は出来るかしら」など

小さな不安はつきものなので
「がんばろう!」
「…でも不安」を行ったり来たり…
気持ちがアップダウンしがちな
季節でもありますね。

今月のコラムでは
バランス調整をしながら明るい気分を
誘う香りをご紹介します。

 

明るい気分を誘う華やかな香り

ゼラニウムはセンティッドゼラニウム
(匂いゼラニウム)とも呼ばれる
葉が強く香る植物のことで
その種類は200ほどあると言われます。

精油が多く採取されるのは
ローズゼラニウムや
ブルボンゼラニウムと呼ばれるものです。
 

ゼラニウム

    学名:Pelargonium graveolens
       (ローズゼラニウム)
       Pelargonium asperum
       (ブルボンゼラニウム)
    科名:フウロソウ科
    和名:ニオイテンジクアオイ
    主産地:エジプト、中国、フランス 
    レユニオン島(ブルボンゼラニウム)
    抽出部位:葉(開花する前の葉)
    抽出方法:水蒸気蒸留法

ぺラルゴニウムという
一風変わった属名は
「ペリカンのくちばし」という意味。
ゼラニウムの種が鳥のくちばしに
似ているので名づけられました。

植物学者リンネにより
最初はフウロソウ科ゼラニウム属として
分類されましたが、
のちに、ぺラルゴニウム属として
あらたに分類されました。
種類が豊富な植物ですので
購入の際は学名をよく確認しましょう。

精油は力強く、
インパクトのある香りがします。
単一で嗅ぐと「ちょっときついかな」
という印象を持たれる方も
多いのではないでしょうか。

薬臭さは無いのですが
湿気を含んだ草の様な匂いと
甘い香りが強く印象に残ります。
ローズゼラニウムはその名の通り
バラの花を思わせる香り
ブルボンには少しフルーティーさが加わります。

香りがくっきりとしていて
主張が強いゼラニウム精油ですが
エッセンシャルオイルとしての活用以上に
化粧品やトイレタリーなどの香りづけ
天然香料としての需要が高い精油です。

 

ゼラニウムの香りに期待できること

ローズに似た香りを持ち
ローズ風の香りを表現するのには
欠かせない香りで
「貧乏人のバラ」などという
不名誉なニックネームがつくくらいです。

ローズのような香りの理由は
ゼラニウム精油に
シトロネロール、ゲラニオール、
ローズオキサイドなどローズオットーと
同じ成分が入っているからなのです。
ゼラニウムは「調整」が得意な精油です。

 ・皮脂バランスの調整
 ・ホルモンバランスの調整
 ・気分の調整

上がりすぎを下げる、
下がってしまったものを
少し引き上げることを助けてくれます。
様々な調整に役立つので
「バランシングオイル」と
よばれることもあります。

 

ゼラニウムおすすめブレンド

ゼラニウムの香りは甘さが
少し強すぎて、単品で使うと少し
「きつい」印象があります。

ここに花の香りの様な華やかさや甘さを
加えてしまうと甘さだけが際立って
ゼラニウムの香りがぼやけてしまいます。

甘さを足すのではなく
引き算するイメージでブレンドすると
活用の幅が広がります。

たとえば

(1)+柑橘系でスッキリした印象

 *レモンやグレープフルーツで
  更にフレッシュな印象に!

(2)+ハーブ系やミント系で少しクールな印象

 *ペパーミント、ユーカリ等の
  フトモモ科とも相性が良い。

重めのミドルやベースノートより
トップノートの軽い香りをあわせることで
ゼラニウムの香りもふわっと軽やかに
柔らかく感じられると思います。

気持ちが揺らぎがちで
ストレスがかかると
ホルモンバランスが乱れて
皮脂バランスも崩れる・・・
それが肌荒れや小さな不調に
つながってしまう前に
ゼラニウムを傍に置いて
バランス調整をしてみてはいかがでしょうか。

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