新しい年の初め、
みなさまいかがおすごしでしょうか。
アロマセラピストの澤本誠子です。
今年も「てころかほり手帖」を
どうぞよろしくお願いいたします。
これからの時期は寒さがぐっと強まる上に
ますます乾燥が厳しくなる季節です。
少し油断すると体調を崩しかねません。
今回は感染症予防に役立つ
ユーカリのエッセンシャルオイルの
使い方をご紹介します。
ユーカリは南半球原産のフトモモ科の植物です。
コアラの好物で有名ですが、
その種類は700種もあるといわれています。
香りが強く精油を採集できるのは
そのうち6~7種類ほどだそうです。
スーッとしみとおるような香りは
それだけで喉や鼻の通りが
よくなる印象ですが
殺菌効果がとても高いことから
感染症が心配されるこれからの季節に
役立つ精油として知られています。
空気清浄も兼ねた芳香浴として
ディフューザーなどで拡散させても良いのですが
ウィルスや雑菌などの存在が気になるのは
人がたくさん集まる場所、
室内よりもむしろ外出している時ですよね。
そんな時にはマスクに精油を垂らす
「アロママスク」がお勧めです。
マスクに精油を1滴たらすだけのお手軽活用法ですが
より快適に使えるように
普段私が気を付けていることをご紹介します。
- 精油を垂らす位置は、真ん中より若干下、鼻と口の間ぐらいにつけると安心です。マスク上の方(ノーズフィッター近く)につけてしまうと揮発した精油が目に入ってしまいます
- マスクに精油を垂らしたあとすぐに装着せずに少し揮発させてから装着しましょう(マスクを2~3回ヒラヒラさせればOK!)
- 精油が肌についてしまうことが心配な場合にはティッシュに垂らしてそれを内側に折りたたみマスクの中へ入れても良いでしょう(このやり方だとちょっと息苦しいです)
アロママスクは手軽ですが
精油を希釈せずに使いますので
香りに敏感な方やお子様の場合は
コートの襟もとやストールやマフラーに
精油を垂らしたティッシュをいれておくといいですね
(ピタッとアロマを使えば落とす心配も少なくてすみますね。)
まだまだこれからが寒さの本番です。
植物の力を借りてうまくのりきりましょう。
- 市場に流通しているユーカリはグロブルス(Eucalyptus globulus)種が多いようですが、少しマイルドなユーカリラジアタ(Eucalyptus radiata)もお勧めです。
- 咳の症状がある場合ユーカリ精油の刺激が症状を誘発する場合がありますので使用を控えるか使用を中止してください。
- こちらで紹介した方法は暮らしの中で工夫できる予防法の一つです。インフルエンザをはじめとする感染症の予防にはなんといっても手洗いうがいが重要です。
- 残念ながら風邪をひいてしまった場合や症状が強いときは我慢をせずに必ず医療機関を受診しましょう。